[2007/12/04] 平成19年度徳島大学歯学部同窓会香川県支部学術講演会 2期生 永峰伸一
平成19年11月17日19時より高松市内を見渡せる山の上の花樹海にて学術講演会を行いました。今年は徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔腫瘍制御分野(旧口腔外科第二口講座)の宮本洋二教授に「私のインプラントの失敗症例と実際の成績」の演題でご講演して頂きました。
 少し講演内容について書きます。先生には初めてインプラントを埋入した症例から成功・失敗した症例まで多く提示して頂きました。最初はosseointegrationを獲得できずに自然脱落を起こし、Early failure
(osseointegrationの獲得の失敗、上部構造装着前の失敗)を来して「インプラント治療をしない」と思ったこともあったそうです。それらの成功・失敗した多くの症例から得たインプラントのosseointegration獲得に影響する主な要因には、インプラントの長さと初期固定があるとのことでした。10mm以下のインプラントの予後が悪く、上顎でこの傾向は顕著で13mm以下の予後が悪いようです。長さを確保するために上顎洞を避けて斜めに埋入した難しい症例も多く提示して頂きました。初期固定はインプラントの予後に最も大きな影響を及ぼしインプラントが回るは初期固定が悪く予後が不良のようです。インプラントを埋入した患者が、「しみる」「少し変な感じがする」「少し痛い」と訴えるのは予後が悪いそうです。
 それに対してLate failureとは、上部構造装着後の失敗(osseointegrationの喪失)ですが。この失敗には、インプラントの長さ、直径、連結本数が影響するそうですが、一番の原因としては上部構造の大型化・複雑化に伴い上部構造の精度が低下してインプラントに過剰な咬合力が加わって、osseointegrationを喪失してしまうことが考えられるとのことでした。
 インプラント治療は香川県歯科医師会の会員の先生にとっても大いに関心ある治療で、多くの香歯の会員の先生方にも参加頂き、同窓会の会員も合わせると70名の参加者で会場を埋め尽くしました。宮本先生からは、秋田県のインプラント治療や雪や観光地の話もあり、1時間半の講演が短く感じ、出席していた先生は講演に引き込まれていました。
 講演会の後は、宮本先生を囲んでの懇親会を開きました。テニス部の後輩も多くおり、夜遅くまで時を忘れて話がはずんでいました。宮本先生には遠路お越し頂きありがとうございました。
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